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フクザツな乙女だった頃。



小学4年生の時、ホワイトデーに
クッキーをもらったことがあります。
チョコレートのお返しって、わけじゃないのだけれど。

まだ、すこし肌寒い春先のことでした。
前の席に座っていた友だちが、
風邪をひいているみたいで朝から顔色が悪い。
お昼になり、給食の時間がやってきました。
給食を食べ終えた その友だちのようすをじっとみていたら、
いよいよ調子が悪そう。
次の瞬間、その子は下を向き
いま食べたものを教室の床へ吐き出してしまいました。
わたしは、あわてました。
友だちが、気分が優れなくて苦しそうなうえに、
他の子に勝手にバイキン扱いとかされたらイケナイ!と
強く思った気持ちが、いまでも忘れられません。

小学生の頃のわたしは、同年代の子に ビビりがちな子どもでした。
人が傷つくことだとか、ことばとかへの反応が敏感だったなぁと思います。
言ってる子に悪気がないようすだったりして、
さらに残酷に聞こえることも多かったなぁ。
バイキンとか、バリアとか、ひとりがいいだしたら、教室の雰囲気がガラリと変わります。
わたしは「もう、やめなさいよぉ~!」と声を張るタイプではなかったし。

で、その時 わたしの行動にしては、すばやかった。
自分の椅子の後ろにかけてあるぞうきんで、ササッと床のソレを拭い取った。
幸い誰にもみられることなく、さわぎも起きなかった。
で、その子は そのまま保健室へ。

ぞうきんも 家から新しいのを持っていき、数日が過ぎました。
もうすっかりそんなことを忘れていた頃、
放課後に、先生がチョコをもらったお返しを女の子たちに配っていて。
ホワイトデーかぁ。わたしは、先生にチョコを渡してないなぁ。
学校側からは「チョコとか持ってきてはいけない」なんていわれていたけど、
そんなことにはちっともかまやしない担任。
ちょっとおもしろくて、人気のある男の先生でした。

帰り仕度をしているわたしを 先生が 呼んでいます。
「このまえ、ぞうきん 見てたよ。」と こっそり言われて。
「それで、コレを渡すというのもおかしいけど、ひとつあまったから。」
と、かわいらしい包みを ひとつくれました。


一瞬「見られていた!」とあせり、
顔がパァーっと赤くなっていくのがわかり、とてもはずかしくなりました。
家に帰って開けてみると、それはチョコレートクッキーでした。わーい。
でも、もらって良かったのかなぁ。

おかあさんに、先生にクッキーをもらったことを話して、ようやく落ち着きました。

しばらくして、「見ていてくれる人がいるものだ」という言葉を思いおこすと、
やっと うれしさみたいなものも感じることができるようになりました。

ひとつの出来事に対してのわたしのたくさんの感情。
たとえば「うれしい」という気持ちの中にも、いろんな要素が詰まってて、
気持ちが整理できないこともあるって、ちゃんと知ったのは最近ですが。
いま思うと、わたしって4年生くらいで すでに けっこう フクザツな乙女だったんだなぁ。
そんなホワイトデーの思い出です。

フクザツナ コドモゴコロ。**ハノコビト

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